肥満とは体脂肪が過剰に蓄積された状態のことをいいます。即ち、食べ物などから取り込む摂取エネルギーの方が消費エネルギーよりも多ければ、余剰エネルギーが生じます。実は、この余剰エネルギーが脂肪となって、 脂肪細胞の中に蓄えられ肥満になるのです。摂取カロリーを消化しきれなかった為に、余分な脂肪というお荷物を抱え込んでしまうわけです。

●肥満に関する主な原因
  過食、運動不足、ストレス、遺伝、摂取パターンの異常、バランスの悪い食生活
  飲酒、不規則な生活など

隠れ肥満の人とは、体重は少ないけれど体脂肪が多い人のことです。こういう人を『内臓脂肪型肥満』 といいます。普通外見に変化が現れる「皮下脂肪型肥満」にのみ目が向きがちですが、本当に恐いのは腹膣内に脂肪が多く蓄積される『内臓脂肪型肥満』です。

内臓脂肪が増えると血液中の中性脂肪が増えて、生活習慣病(成人病)を誘発する可能性が高くなります。一見、スレンダーで体格指数(BMI) 判定でも肥満であることを見逃してしまうことが多いからです。自分に太っているという自覚がないから、逆に知らないうちに 病気が忍び寄っているケースが多いのです。

また隠れ肥満はダイエットとリバウンドを繰り返している人ほどなりやすいのです。過度の食事制限など無理なダイエットで痩せると、 筋肉や骨も減ってしまいます。しかし、今度リバウンドで増えるのは、脂肪だけというケースが多いのです。これを繰り返しているうちに、 体脂肪だけがどんどん増えて、隠れ肥満になってしまいます。

単に体重を減らすよりも、体脂肪の割合を減らすことが重要なポイントです。

≪脂肪太りチェック≫

  1. 階段を上がるとすぐ息切れがする
  2. 自分の体が重いと感じる
  3. 朝の目覚めが悪く疲れやすい
  4. 以前より体重が増えてきた
  5. 何回もダイエットを繰り返してきた
  6. 寒さに弱く冷え性である
  7. 体重は変化していないのに、ウエストのサイズが大きくなった
  8. 1日1時間未満しか歩かない日が多い
  9. 最近はほとんど運動していない
  10. あまりたべていないのに太る
上のチェックで〇の数が6個以上は要注意、2〜3個程度でも注意が必要です。
小学生から始まる痩せたいという願望は、思春期に入ると本格的になり過激なダイエットへと エスカレートしやすくなります。しかし過食や拒食は大切な体に暴力を加えるのと同じ行為であり、続けていると心も体もボロボロになってしまいます。 ぜひ、健康的なダイエットを心掛けるようにしてください。

体脂肪を減らすにはまず筋肉を鍛えることが大切です。筋肉を鍛えれば骨も強化されます。逆に筋肉を鍛えなければ体はどんどん老化していきます。 筋肉づくりは健康づくりの基本であり、一生鍛えるべきものです。さらに筋肉という場所は血中の脂肪とブドウ糖の最大の処理工場であり、ブドウ糖の処理が不十分になると高血糖や糖尿病になりやすく、脂肪の処理が不十分になると高脂血症になりやすいのです。

*体脂肪を正しく把握するには・・
生活習慣病の予防は肥満の防止から!  −日本肥満学会−
・自分の適性体重を知ろう!
自分の適性体重=身長(m)×身長(m)×22
例えば身長160pの人は、1.6×1.6×22=56.32s これが適正体重です。
・自分の体格指数(BMI)を知ろう!
自分の体格指数(BMI)=体重(s)÷身長(m)÷身長(m)
例えば身長160p、体重60sの人は、60÷1.6÷1.6=23.4 これが体格指数です。
有病数の最も低い理想体重を標準体重として、理想値の体格指数(BMI)を
男性22.2 女性21.9と定めています。 これが統計上最も病気にかかりにくい数値です。
BMIや せ標準太り気味肥満
19.8未満19.9以上
24.2未満
24.3以上
26.3未満
26.4以上
体格指数(BMI)は自分が適性体重なのか、または肥満なのかを知る1つの基準です。自分の適性体重を知り、肥満の人はダイエットを心掛ける必要があります。

体脂肪を減らすには・・・
@バランスのよい食生活をしカロリー計算をすること。
A適度な運動で筋肉を鍛えること。
B血糖値を上げないこと。
C上手にサプリメントを使う。 ダイエットサプリメントのQ&A
D便秘の解消